手持無沙汰な子供だった私

投稿者: | 2017年10月5日

小学生の時に祖父が亡くなりました。丁度正月だったので、明るいムードが一転して両親は大忙しでした。幼かった私は、何をして良いかわからず、ずっと父の傍にいたのを覚えています。私より年長の姉は葬式の手伝いをしていましたが、私はとりあえずそこにいたといたという感じです。
幸いな事に遠方に住んでいた叔母は、正月なのでこちらへ来ていました。両親は叔母も交えて相談し、自宅の傍の斎場を借りてお通夜と葬式を行いました。
葬式に出席するのは二度目でしたが、自分たち家族が喪主になるのは初めてでした。勝手がわからず言われるままに座って、言われるままに親戚や近所の人に挨拶しました。お通夜は時間が遅かったので、とても眠かったです。葬式では悲しいというより、初めて見た死体の印象の方が強かったです。特に綿で唇を湿らせた時は、何とも言えない寂しい気持ちになりました。よく分からないうちに葬式は終わりましたが、何もやることがなくて却って困りました。いくら子供でも、何もしないで参加するのは申し訳ない気がしました。